「怖い話?」生活にて

 

「1.警告」

僕は十代の頃、線路沿いの道を自転車や徒歩で、2~4駅くらいの区間移動することがあった。ダイエットだったり、夜何気なくだったりで、理由は特にない。

地元の線路と道路は、少し外れることもあるが、おおむね線路沿いに道がつながっており、最寄駅から次の駅に行くには、駅横の右手に居酒屋、左手にカレー屋とパチンコ屋がある通りから、森をとおり民家をぬけていく道がつながっていた。

しかしこの道、昼間は問題なかったが、夜は多少問題があった。出るのだ。幽霊? いやちがう変種者だ。

問題は民家の部分、民家と言っても、そこはあきらかに人気の少ない場所で、夜になると、暗くとても周りに助けを呼びにくい場所だった。そしてそこには神社がある。隣駅から、自分の最寄駅に帰る場合だと、右手に道の壁、左手に神社だ。

そして、その神社の敷地内には看板が置かれ、でかでかと「不審者出没多発注意」と書かれている。いまさらどうしろと? そういうことは、もっと早い段階で教えてほしい。

 

「2.ホームレスの怨念」

うちの地元では、河原の道でホームレス狩りにあったおじいさんの怨念が、仕返しに犯人を捜しているという噂があった。といっても、これは地域の噂というよりかは、僕が友達に聞いた噂なので、広く流布しているものかはさだかではない。

たしかに、たまに深夜その道を歩いていると、割とみすぼらしい感じのおじいさんに出くわすときがある。そしてある時、そのおじいさんが、左手には袋、右手には棒のようなものをもっていた時があり、さすがの僕も怖くなり緊張してしまい、それまで散々熱唱していたアニソンも引っ込んでしまった。

 

「3.実質ゼロ円」

普段は守備範囲ではない地域のゲーム屋に訪れた際の話。そのゲーム屋では、中古品に関しては、箱に値引きシールをはっていた。

その中に、はじめは1割引きくらいだったのだろうが、散々値引きされて、値引きシールが上から重なっている商品があり、それは100円まで下がっていた。

そしてその横にまた値引きシールが張ってあり、説明書なし100円引きと書いてあった。

 

「4.轢かれても大丈夫」

小学三年生の時、曲がり角から現れた車の前輪に、足を思い切り轢かれた。前輪タイヤが、足の甲に乗りそのままゆっくりとカーブしていった。擬音を用いると、タイヤで足をグリグリしたという感じだ。

痛みはなかったが、骨折かなと思った。しかしその後確認しても、何ら異常はなかった。

ただ、その時轢かれた方の足は成人してもいまだに、なにか赤い気がする。しかしそれはプリン体とか脂肪とか、何か良くないものがたまっているせいかもしれない。

インターネットで調べると、同じような体験をした人がいるらしい。案外荷重がかからないようだ。もちろん、危険なのでまね?してはいけない。

 

「5.ドッペルゲンガ―?

高校には電車通学をしていたが、度々、学校の物理の先生と出くわすことがあった。仲の良い先生だったが、なんとなく声は掛けないでおいた。

実はこの人は、先生のそっくりさんであることが後で判明した。先生が、「電車内に俺とそっくりなやつがいる」とネタにしていたからだ。でもよく考えれば、先生もそれを知っているということで、つまり電車には乗っているには違いないのだから、僕が見ていたのは、どっちだったんだろうとも思う。

あとは大学生の頃、僕自身のそっくりさんもいたらしく、その人の写真を見たこともある。さらに言えば、スーパーで知らない女性から、多分そっくりさんと間違えられて声をかけられたこともある。一度も顔を合わせることはしなかったけど。

顔が似ている人は意外に多いのかもしれない。

 

「6.幽霊の噂」

最近、病院で清掃の仕事をしている友人から聞いた話。産婦人科のあたりで、幽霊が出るという噂や、目撃談があるらしい。

ただそれだけだけど、怖い話系が駄目な友人から、何とか聞き出した話なので、作り話ではないと思う。幽霊がいるかいないかはともかく、やはり病院では見えやすいようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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