①自分だけで考えることの楽しさ、②好きなキャラで戦うことの意義、について記して、その後それを③堅持すべきか変えるべきか、自身の進退を考えたいと思います。

①自分だけで考えることの楽しさ

僕は今までデッキ構築の理論、またはカードゲームに関する思想について、あえてあまり触れてきませんでした。

それは各人が自分で持っていることだからです。

デッキ構築論についてはある意味正解は存在しますし、僕は少しは理解しているつもりです。しかしそれを僕が詳しく公開することはたぶんないでしょう（おい）。

というのは、僕は頭を使ってデッキを作っている瞬間が、どうやってデッキを作ればいいのか考えている瞬間が一番楽しいからです。皆さんにもそれを味わってもらいたいんです（デッキレシピを上げているのは矛盾しますが、単なる自己満です）。

そういう理論について誰かに教われば、一か月以内、早ければ３日でそれを完全に理解できるでしょう。初めて１年以内に日本チャンプになるような人もいるのです。

勿論それはすごいことで構いません。効率がいいということは結局はより前に進むスピードが速いということで、優れていることです。でもそれは人によっては、せっかくのご馳走を早く食べてしまうのと同じのように思えます。

子供のころは、丸太一つでもあれば船に見立てて、想像の帆をたてて、大海原に航海に出れたはずです。今だって趣味に没頭しているのは変わらない、その時間は根本的に無駄なのでしょうか？

いえ、正確にはそういうことが言いたいのではありません。僕が今回強調したいことは、自分だけで考えることの楽しさなのです。効率は悪くても、自分で時間をかけて考えたあの時間は黄金の時だった。自分にとっての宝物です。

②好きなキャラで戦うことの意義

これはまさに単なる思い入れですね。自分はデュエルリンクスでいうなら杏子＆ブラックマジシャンガールです。

キャラクターや、特定の人物への、思い入れをもってる人というのは一定いると思います。アニメのキャラのファン、芸能人のファン、ゲームで特定のキャラを使う人

遊戯王ではファンデッキを作って思い入れを表現している方も多いと思います。

そういう人を冷めた目で見る人もいると思いますが、自分はその思い入れを持つという気持ちがよくわかります。本当にわかるわけはないよ。ただ共感するということです。

思えば、キャラを好きになるというのも、共感なのかもしれません。

そのキャラにひかれて、それにあこがれて、自分を重ねて、そしてキャラデッキ、ファンデッキを作る。

勿論自分と正反対のキャラや人物を好きになることも大いにありますが、それでも、その人のようになりたい、その人のある部分が好きだ、というのは共感と関係しているようにも思えます。

かなり無理な表現をしてしまいましたが、好きなキャラで戦うことの意義は、人間の根源的な性質に根差すものなのではないでしょうか。

③堅持すること変えることの大切さ

自分は上記二点に非常にこだわってきた人間です。でも今回のWCSで正直に言うと、それでは勝ちにくいというのを痛感しました。杏子で上位に食い込んでいる人も過去にはいたはずなので、自分の実力不足です（最高１１７位ですが）。

しかし、ならばなおのこと、人の知恵を借りる必要があると思うのです。世のなかのたくさんの素晴らしい人を見ても（偽善者）、RY氏等リンクスの素晴らしい人を見ても、まだ自分だけで考えたいという欲求があるのです。それはおもしろいから、自分だけで成果を出すと達成感があるから、言いにくいことをいうと、そういう時の自己万能感というのはたまらないものです。

これは話が少しずれてしまいました。遊戯王で基本自分だけで考えるのはあくまで面白いからです。

しかし、それでは勝ちにくいのも事実、勝ちたいのが現実。現実で勝つためにはみんなと協力しなければいけないのが現実。