「怖い話」最も怖かった話 運の正体


 

「不幸な人は一生不幸」

あるところに、Aさんという人がいました。Aさんの朝食は、卵と青菜の炒め物でした。Aさんは「なんだい、ベーコン抜きかい」そう悪態をついて機嫌悪そうにそれを平らげました。
あるところにBさんがいました。Bさんの朝食は、卵と青菜の炒め物でした。Bさんは「ベーコンはないのかー、でもベーコンなしでも結構おいしいなあ♪」と思って、機嫌よくそれを平らげました。
AさんとBさんの違いはなんでしょうか?それは起こった事実ではなく、そのとらえ方の違いなのです。不幸な人は、すべからくマイナスに物事をとらえてしまうものなのです。
ようするに幸・不幸は主観で決まるんですね。

 

 

「最も怖かった話」

この話も「幽霊を撃退した男」が載っていた本で読んだもので、思い出しながら描きました。この話はよくよく考えると事実ではないように思えますが、個人的に当時、最も怖かった話です。胸糞が嫌いな人は引き返してください。

19XX年 X県X市
大分昔、古き良き懐かしき時代の話。ある地方新聞の片隅に載っていた記事には次の様な事が書かれていた。

ある町の場末で老女が何者かに殺された。
老女は大金を持参していたようだが、それが無くなっており、物取りの犯行だと考えられる。
彼女は幼いころ女衒(ゼゲン・人買い)に売られ、この街の歓楽街で長年、娼婦のようなことをして生きてきたようだ。おそらくはその大金は長年苦労をしながら蓄えたものだと推察される。
彼女はやっと自由の身になり、長年の苦悩の結晶を手に、幸せな時間を過ごすはずであった。しかしその命の金が使えるようになったまさにその時に、なに者かに奪われてしまったのである。

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